「嫌だけど断りきれない」「前と同じように過ごせない」は性暴力?モヤモヤを相談できる2つの手段


 

-電車で知らない人に外見についてからかわれてから、同じ路線に乗れない。

-ナンパで付きまとわれてから、同じ道を通るのがなんとなく怖い。

こんな風に『前と同じように過ごせない』と思ったことはありませんか。たとえ犯罪でなくても、

「性的なことでいやな目にあった」と感じたらそれは《性暴力》です。

 

◆ 性暴力は、傷ついた人のための言葉

寝起きや、薬物やアルコールなどの影響で判断力が鈍っているとき。

居酒屋で奥の席に座っていて「次のお店へ行くのは危なそうだから断りたいけれど、逃げられない」と感じたとき。

こんな風に「自分の意思で決めづらい」時も性暴力に当てはまります。

もしあなたの意思を無視されていると感じたら、それは暴力と言っていいでしょう。

「そんなこと言っても、相手が暴力を振るうつもりだったかは分からないし」

「何でもかんでも自分を被害者っぽく見せるのはちょっと」

と、思うかもしれません。性暴力は「傷ついた人」の立場で考える言葉です。

犯罪であるか、相手が悪いかどうかとは関係なく『前と同じように過ごせない』とか『あの時、実は嫌だった』と感じていれば、

相談したり、自分を守ることができます。

 

◆ 「誰かに言いたくなったら」でいい

性暴力にあったことを、誰かに言わなくてはいけないわけでもありません。

また、言ってはいけないことでもありません。

ただ、「こんなこと友達に言っても、自意識過剰って思われるだろうな」「うまく言葉にできないから不安」と思って

辛さを口にできないのであれば、相談窓口へ行ってみましょう。

直接行くのが怖い、という方には電話やメールで相談ができる場所もあります。

 

◆ もしケガをしていたら

もし傷を負っていたり、何か不安があれば安心できる病院で検査や治療を受けることができます。

病院というと大事になるのではないかと思うかもしれませんが、すぐに受診できることがほとんどです。

性犯罪である場合も、訴えるかどうかはあなたが決めてかまいません。

不安であれば、まず病院に相談してから行くようにしましょう。

 

◆ 相談したり分かち合う場所

方法1 辛い気持ちを相談する

性暴力の相談について、専用の窓口を設けているところがあります。

まずは電話で相談してみましょう。いくつかご紹介しますので、検討してみてください。

サバイバーズ・リソース 相談窓口一覧

 

方法2 同じような経験をした人と話し合う

同じような経験をした人たちで支えあう団体のことを「自助グループ」といいます。

こういった自助グループが全国にありますので、言いづらいこともお互い支えあうことができます。

JUST

さまざまな「生きづらさ」を感じる人のための自助グループがあります。

すぐに検索して、自分に合う講座やミーティングを選べるのがメリットです。

 

◆ 大事なのは「辛いとき、すぐ」と「辛くなくなるまで」

性暴力にあった、と自分で思うには勇気がいります。だからまずは「何か辛い」でも構いません。

「あんなことがあってから、なんだか調子がおかしい」「あの時のこと、もやもやする」という記憶があるならば

《辛いとき、すぐ》相談してもいいんだ、と思ってください。

そして、もう一つは《辛くなくなるまで》自分を大事に守ってあげましょう。

カウンセリングなどではセッションの数が予め決まっていることがあります。

けれども「3回カウンセリングを受ければ誰でも傷が癒される」わけではありません。

自分がもう大丈夫だと思えるまでは、人に相談したり、そのことについて話して構わないのです。

 

◆ 自分を守るってどういうこと?

性暴力の経験があっても「もう大丈夫」だと思えるまでは自分を守ってあげましょう。

といっても「自分を守る」とはどういうことなのでしょうか?

○ 「自分を守る」行動の例

-性暴力にあった場所が怖いなら、無理して近寄らなくてもいい

-ムリに思い出そうとしたり、忘れようとしない

-「今自分が一番リラックスできること」を優先する

「自分を守ること」はムリをしないことにつながります。次に挙げる例は楽になるかもしれませんが、自分をより傷つけてしまうかもしれない例です。

 

○ 自分をより傷つけてしまうかもしれない例

-「狙われたのは服装のせい」だと、露出を少なくする

-「よくあることだから慣れなくちゃ」と同じ経験を繰り返す

-お酒を飲んだり、薬で気持ちを紛らわせる

もし自分を傷つけてしまうかもしれない例に当てはまったら、そのことも専門家へ相談してみることをおすすめいたします。

 

◆ おわりに

「自分を守る」行動とは自分が居心地のいい空間を作ることです。

無理に人に会ったり、逆に人を避けたりしなくても大丈夫です。「ハーブティを飲む」

「嫌な気がする飲み会は予定が空いていても断る」といった自分に居心地のいい空間を作れるよう、

電話窓口や自助グループを活用していってください。

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