NPOもぜひ活用したい! 『Change.org』『Actionなう!』などオンライン署名プラットフォーム解説


レイプクライシス・ネットワークがChange.org上で「性犯罪から性別規定を撤廃、強姦を身体侵襲行為と規定してください」というオンライン署名活動を実施しています。開始から約3週間で3000人超の賛同者を集めています。集められた署名は、法務省刑事局 性犯罪の罰則に関する検討会、法務大臣宛に提出される予定です。

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この署名活動を主催しているレイプクライシス・ネットワークは、性暴力被害者(サバイバー)やサポーターに対して、性暴力被害について学習・研究、情報発信、各種支援を提供している団体です。署名の狙いは2点あり、
・強姦罪からの性別規定の撤廃すること
・強姦を身体侵襲行為と定義し、性器及び手指、器物を身体に挿入する行為とすること
を法改正に盛り込むことです。

(参考リンク)
レイプクライシス・ネットワーク

Change.orgとは?

ところで、今回のオンライン署名が行われている『Change.org(チェンジドットオーグ)』をご存知でしょうか? Change.orgはアメリカ発のオンライン署名プラットフォームです。誰でも簡単に署名キャンペーンを作成し、賛同者を募ることができる仕組みが好評で、これまでにも様々な署名活動が行われてきました。この記事の執筆時点(2015年7月26日)で、通算1億件以上の賛同を世界中から集めています。

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『Change.org』が扱うトピックスは、経済、人権、教育、環境、動物、健康、などなど幅広く、日本でも以下の様な署名活動が成功しています。
オリンピックにおけるレスリング競技の存続を求めます
上智大学の休学の際にかかる授業料の免除
「生きろゲン!」松江市教育委員会は「はだしのゲン」を松江市内の小中学校図書館で子どもたちが自由に読めるように戻してほしい。

署名活動のタイミングや提出方法を企画しよう!

とても便利そうなオンライン署名サービスですが、注意したいのが、『Change.org』はあくまでも無料で使えるプラットフォームなので、集まった署名を提出し、署名を根拠に本当の変化を勝ち取る行動は、それぞれの企画者が行わなければいけません。署名活動を実施する方は、集まった署名を誰がどのように使用するかを事前に決めておく必要があります。

今回ご紹介した、「性犯罪から性別規定を撤廃、強姦を身体侵襲行為と規定してください」の署名活動では、レイプクライシス・ネットワークが、法務省で進行中の「性犯罪の罰則に関する検討会」に提出予定です。このように、ちょうど法改正が行われているタイミングに合わせていく企画性も重要になります。

(参考リンク)
法務省:性犯罪の罰則に関する検討会

また、署名キャンペーンを開始したら、SNSなどを活用して知人に賛同を求めたり、メディアに連絡して広報活動を行ったりすることも必要です。署名サイトとはいえ、放ったらかしにしておいては何も起こりません。この過程で多くの人に問題を知ってもらい、変化を起こすこと共感してもらえるようになります。

国会議員に意見を出せる『Actionなう!』という署名サービスも

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日本には他にも、『Actionなう!』というオンライン署名サービスがあります。『Actionなう!』は、集まった署名を直接国会議員等に提出することを特徴としています。そのため扱っているテーマは、政策提言や政府・議員を動かすことを目的にしているものが多くなっています。『Change.org』と目的に応じた使い分けを検討して下さい。

日本では、まだ馴染みの薄いオンライン署名サービスですが、問題の啓発や、多数の意見を携えて変化を促すアクションを起こす際には、利用を検討したいですね。

(ライター:NRT)

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